石印材の魅力

「そもそも石印材とは?」の巻

まず石印材にはどのような使い道があるのでしょうか。
ざっくりとご説明しますと、以下の3点に集約されるかと思います。

@ 彫る
A 見る
B 触る


@「彫る」

これは感覚的にご理解できるかと思いますが、文字や絵を彫ったものを「落款」「雅印」として使います。
書道やお店の看板などに朱色で小さく押印してあるの見たことがあるかと思います。あちらです。
要するに「道具の材料」として使用するといった使い道です。
下の写真は田丸印房寺町店に飾ってある書です。ここにも落款が押してありますので、確認してみてください。

篆刻額1篆刻額2
篆刻額3篆刻額4

A「見る」

これはぱっと聞きますと落款などで押したもの(印影)を見る、という事を想像されるかもしれませんが、そうではなく石自体を見る、ということを指しています。
つまり、「鑑賞の対象」として使用するといった用途になります。
「石を見てそんなに面白いのか?」と疑問をお持ちになる方もいらっしゃるかもしれません。
単に掘り出したままの原石でしたら、確かにその通りかもしれません。
しかしながら、ある程度質の良い石印材の場合、石自体に「鈕(ちゅう)」と呼ばれる彫刻(持ちて)がされていたり、石の側面に「薄意(はくい)」と呼ばれる彫りがあったりと、そもそも一次加工され、既に造形物としての美を兼ね備えているものが数多く存在します。
そのため、日本ではそれほどメジャーではありませんが、世界ではコレクション目的で収集されている方がたくさんおられるのです。貴重な石は装飾の宝石(ダイヤモンドなど)と同等に扱われます。
下の写真は、田丸印房寺町店で扱っている商品の一部です。

鋳1鋳2
鋳3鋳4鋳5

B「触る」

これにピンとこられる方は、おそらく印材の魅力にどっぷりと浸かっておられる方でしょう。
この「触る」というのは、読んで字の如く、「手で触る」という事を指しています。 具体的には「手の中でコロコロして遊ぶ」ということで、これを「手択(しゅたく)」と呼びます。「手択」」には「撫でて育てる」という意味があり、中国の明・清時代のもので、角が丸くなるまで撫でられた古石印材もあります。
実際に手にとってみると分かると思いますが、やってみると結構気持ちが良いものです。TVを見ながらでも、コロコロしてると心が落ち着きます。 ただ、形・大きさ・素材によって感触がまったく違いますので、色々と触ってみてください。
私のおすすめ素材は手触りが適度に柔らかい芙蓉石です。サイズは下の写真のように、掌にすっぽり収まる位が私は好きです。 (ただ、撫でまわすのは買ってからにしないとお店の人に怒られるかもしれませんので、気を付けてくださいね。)

手択1手択2



続いて、石材の種類についてですが、篆刻をはじめられた方が使用される練習用の切石と呼ばれる安価な石から、お店のウィンドに陳列されているような高価な石まで、実に様々な種類があります。
次にご紹介するのは、その中でも、昔から印材三宝(印材三友)という言葉で呼ばれる、以下の3つが高価な石です。

● 田黄石
● 鶏血石
● 芙蓉石
  ※鶏血石の変わりに艾葉緑(がいようりょく)が入る場合もあります。

田黄石、芙蓉石は寿山石の種類の名前、鶏血石は昌化石、巴林石の種類の名前です。
田黄石は水田の中から採れた黄色い石、芙蓉石は芙蓉の花のような上品な色の石、鶏血石は鶏の血のように鮮烈な赤い色の出た石です。
この様に印材には、とても素敵な名前のついた石がたくさん有ります。
それなのに石印材が採れるそのほとんどが、中国の福建省や浙江省に限定されているのです。不思議ですよね。

中国 石材採掘地域

この印材三宝については、もう少し詳しく次のページでご紹介したいと思います。
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